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Laboratorium Pieśni [ポーランド]

ポーランドのLaboratorium Pieśni(ラボラトリウム・ピエシニ)という興味深いグループ(女性合唱団)を発見いたしましたので、ご紹介。



この動画内では、まるでネイティブ・アメリカンやエスニック民族風の衣装を身にまとい、全体的に土臭くシャーマニックな世界観ではありますが、歌唱的にはスラブ民謡や、東ヨーロッパ的な伝統音楽の旋律なので、とっても不思議な味わい。そして関連動画に「Sztoj Pa Moru (Belarusian Folk Song) 」ああ、なるほど。楽曲の「Sztoj pa moru」はベラルーシ民謡のようです。ゆえに「Што й па мору」とキリル文字表記があるわけですね。謎が解けました。ふふふ…私の直感は概ね当たっていたようです(笑)しかも、それだけではなく、どことなく音楽的にフィンランドのフォークソングバンドのヴァルティナ(Värttinä)のアカペラ楽曲にも近いものがあったな…などと思っていたら既に一緒にセッションしている動画もありました。

このグループについて調べてみると、ヨーロッパの伝統的なポリフォニーという声楽の歌唱手法を用いて、ウクライナ、バルカン、ポーランド、ベラルーシ、ジョージア、スカンジナビアなど、様々な所から世界中の歌を演奏するグループです。というような内容がオフィシャルウェブサイトに記載されています。



楽曲名「Oj ty rzeko(オイ・テ・ジェコォ)」はポーランド語で「Oj (感嘆符)」「ty(あなた)」「rzeko(川)」なので、意味合い的には「ああ、あなたの川よ」といった感じでせうか。



彼女たちの歌声には良い意味で土俗的というか、シャーマニックな質感もありつつ、讃美歌や聖歌(特に無伴奏の東方正教会聖歌)などの宗教音楽などとも近しいソウルフルな部分があり、魂を揺さぶられつつも、癒されるような印象を受けるのは、きっと私だけではないはず。女性特有の力強さも大きな特徴かと思います。



こちらの「Koło mego ogródecka(コォウォ・メゴ・オグゥルデツカ)」は、グールグ先生の翻訳では「私の庭園」といった意味でした。おばあちゃんに演奏を聴かせつつ何か思い出しているような素振りが見て取れるので、古いポーランドの民謡か何かかな?と思って調べてみましたが、楽曲のタイトルのみで検索しても、いまいち真相は掴めませんね。歌詞の元となっている詩の内容が、古くからポーランドで唄われていた民謡や牧歌などの何かの一節なのかもしれません。



この楽曲も教会のような建物内で歌っている視覚的効果もありますが、無伴奏でアカペラだと聖歌のような質感が強まりますね。歌詞の内容はまったく分からないですが、それでも感覚的に伝わる部分があるのが、音楽や芸術の素晴らしい部分です。

それでは、今回はこの辺りで。では、また。
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